正しい日本語「いい加減」の意味と使い方
何度言ってもわからずやに放つ言葉
「いい加減にしろ!」
のいい加減、これだけ聞くとよくないイメージの言葉です。
しかし、本来はいい加減という言葉は「ちょうどよい加減→良い加減→いい加減」という肯定的な意味あいで使われます。
正しい意味と使い方についてお話していきます。
「いい加減」の意味
いい加減の意味は「適度」「ちょうどいい」というものが本来の意味。
極端でない良すぎもせず悪すぎもせずという中間の部分を示す言葉です。
お風呂のお湯の温度などでは
「お風呂がいい加減だ」「いい湯加減だ」などと使いますよね。
これは熱すぎもせず冷たすぎもせず、ちょうどいい
という意味なのです。
それがマイナスイメージで使われると「適度な加減→中途半端→いい加減」となり現代でよく使われる「いい加減なやつ!」というような意味になります。
「いい加減」の使い方
使い方としては肯定的な意味で使う場合と否定的な意味で使う場合があり、
肯定的な場合
- ちょうどいい加減の焼き目がついた
- いい加減なところで中断して、続きは明日にしよう
- いい加減のお風呂で気持ちいい
否定的な場合
- 冗談もいい加減にしてくれ
- もういい加減に雪がやんでくれないと帰りが困る
私は「いい加減」という言葉は否定的な意味にしか使わないと思っていましたので、肯定的に使える言葉だったと知って正直驚きました。
こういう言葉の一つ一つは小学校や中学校の国語などでは習ったりしないので、改めて発見があって面白いです。
言葉の本当の意味や使い方を知っていても今の生活に果たして役立つのかな?と思うことはありますが、昔から使われている正しい日本語を知っておくことでその応用や新しい言葉の持つ意味にも興味を示していけると感じます。
新しい言葉の意味も調べると面白いものがたくさんです。
言葉は使う人たちによって、時代によっても変化し続けてきています。時代の流れにのって正しく使っていくには基本の言葉の正しい意味を知っておくのも大切だということですね。
言葉は面白い!!!
最後までお読みいただきありがとう ございました。
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