8月10日「宿の日」の由来と歴史、日本の宿泊施設の種類について
2019/11/13
旅行に行くと、宿泊するのも一つの楽しみです。
大きな老舗旅館なんて、なかなか手が出ませんが、小規模、中規模の雰囲気のいいお宿もたくさんあって、旅行好きの私にとっては探す段階からワクワクします。
気軽に経済的に泊まれる民宿やペンション、ビジネスマンにとってありがたい、ビジネスホテル。
ただ寝床がほしいだけなら、超安値で済むカプセルホテルなどなど。
後は、企業や団体などが経営しているようなお得な宿泊施設や小中学校での団体宿泊で多い、自然の家的な公共の宿泊所など、規模も内容も様々です。
今回は「宿の日」の由来と歴史、日本の宿泊施設の種類についてお話しします。
「宿の日」の由来と歴史
1992年(平成4年)に
- 国観連(国際観光旅館連盟)
- 日観連(日本観光旅館連盟)
- 全旅連(全日本旅館連盟)
- 日本観光協会
の宿泊観光4団体が制定しました。
日本の宿、主に旅館の良さをアピールすることが目的です。
「8(ヤ)10(ド)」の語呂合わせからこの日になっています。
宿については、奈良時代の仏教寺院などの僧侶が布教の折に全国をまわりながら宿泊施設を作ったことが日本での歴史に残っています。
一般庶民が旅を楽しむようになるのは江戸時代からで、徳川家康が東海道に宿場を設置しました。
東海道五十三次が有名ですよね。
江戸時代も中期までは宿の役割は宿泊のみでしたが、中期以降になるとお金を払って旅籠(はたご)側が食事を提供してくれるというシステムが生まれてきます。
日本の宿泊施設の種類について
国内には様々な形態の宿泊施設があります。
シティホテル
都心にある大規模で多機能のホテル。
帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニなどをはじめとする有名ホテルがあります。
宿泊以外でも結婚式やディナーショー、講演会などで利用されることも多いです。
外国語が話せるスタッフも多く、高い安全性と快適性、サービス面においてもすぐれています。
ただ料金がとても高いので、普通何気なく利用するというにはちょっと高嶺の花的なホテルかもしれませんね。
リゾートホテル
観光地やリゾート地に立っていて、その観光地を訪れる旅行客を対象に経営していることが多いです。
スキー場、ビーチ、テーマパークに隣接しているものが多く、温泉などの観光スポットになる施設がホテルに設置されています。
東京ディズニーリゾートやハウステンボスなどはリゾートホテルですね。
ビジネスホテル
ビジネスのための滞在目的を前提としたホテルです。
駅前などの交通に便利な場所に立っていることが多いです。
1名からでも気軽に泊まれます。
ビジネスホテル同士で競争が激しい地域では、簡単な朝食のサービスや駅や空港までの無料送迎を行っていることもあります。
その土地の名産品や温泉を楽しむとか、娯楽には向いていません。
旅行費用を抑えたいとか、一人旅をしたいというときに便利かrもしれません。
カプセルホテル
ベッドのみの部屋がある宿泊施設です。
文字通りカプセルの形をしていることが多いです。
費用が格安で、本当に寝るためだけのスペースであることが多く、一緒に利用している人のいびきなどの音がうるさくて眠れないというようなことも起こります。
以前は男性のみの利用が多かったが、最近では女性専用のカプセルホテルも作られていて、男性よりも先に予約が埋まってしまうことも多いです。
旅館
和式建築の宿泊施設を旅館と定義されます。
基本的には、2名以上で食事付きの宿泊が一般的です。
以前は食事などは部屋で提供されることが多かったのですが、最近はレストランや宴会場、食事処に場所を移して提供されることが増えました。
民宿
経営者が本業として農畜産業や漁業を営んでいて、観光シーズンには副業として自宅を宿泊施設として提供します。
費用が安価であることと、季節の旬の食材を堪能できるメリットがあります。
逆に一般家庭の住居を使うので、プライバシーが保ちづらいというデメリットがあります。
ただ、にぎやかな場が好きとか、人と人のつながりを存分に味わいたいと
思う場合は最適な宿泊施設となります。
私は母と幼い子供2人と山の中の民宿に泊まったことがあります。
そこは結構高齢のおばあさんが経営していらっしゃって、お値段が大人一人5000円くらいだったと思います。
部屋は畳の広いお部屋で、静かな場所でした。
食事が山菜を中心に、煮物や天ぷら、手作りのゴマ豆腐やあんころもちなどとても手作りの豪華な食事で美味しかったことを覚えています。
アットホームな雰囲気が好きな人はいいですね。
ペンション
高原や海辺などの観光地に立っていることが多いです。
原則として2名以上1室の2食付きで宿泊します。
経営者の趣味やこだわりによってサービスや利用環境など違ってきますので、その趣味が合えばとても快適な宿泊施設となるでしょう。
ユースホステル
会員制の宿泊施設です。
国内に約220か所の施設があります。
もともと、
「子供たちのために簡易で安価な宿を作りたい」
というユースホステル運動から始まったものです。
費用が安い分、自分たちで掃除や食器洗いなどのボランティア活動をする決まりがあったりします。
男女別部屋で男同士、女同士の相部屋が多いが家族なら一部屋で泊まれることもあります。
基本料金は宿泊が3000円~3500円で、湯職は1000円~1500円、朝食は800円くらいです。
小中学生は割引があります。
旅人宿
ユースホステルのように男女別の相部屋方式の宿泊施設です。
所在地は北海道を中心とした全国です。
公共の宿
国民宿舎や休暇村、かんぽの宿などがあります。
市町村立、都道府県立、各種組合立などがあります。
自然公園内などの景勝地に建てられていることが多いです。
サービスは旅館やホテルに比べて簡素なものが多いです。
ゲストハウス
民家を改造した男女別の相部屋(ドミトリー)で、安い費用で宿泊できます。
京都や沖縄に多いです。
東京や大阪ではもともと日雇い労働者向けの簡易宿泊施設を改造しているところが多く、外国人の宿泊に対応しているところもあります。
2段ベッドを並べた宿が多いです。
湯治場
温泉に併設されている宿泊施設です。
東北地方や大分の別府市などに多いです。
温泉を利用した療養のための施設であり、一週間を超える長期滞在が前提であることが多いです。
食事は基本的に自炊です。
料金は一泊1500円から3000円程度です。
宿坊
一部の寺社に併設されている参拝者や巡礼者向けの宿泊施設です。
京都や高野山、四国霊場などに多いです。
食事は精進料理であることが多いですが、場所によっては魚が出されることもあります。
写経や読経や座禅などができるところもあります。
民泊
一般住宅を宿泊施設として提供しているものです。
宿泊費用はきちんと支払います。
ラブホテル・モーテル
カップルで利用することが前提とされるホテルです。
最近は呼び方も様々です。
ファッションホテル、ブティックホテル、アミューズメントホテル、レジャーホテル、カップルズホテルなどなど・・・・・。
通常のビジネスホテルとして登録されているものと、風俗営業法のラブホテルとして登録されているホテルがあります。
その他にも
宿泊施設というような完備されたものではなくても、仮眠をとったり、泊まったり、休憩できるような施設が数々あります。
- 登山で訪れる山小屋
- ツーリングで利用されるライダーハウス
- キャンプ場のバンガローやコテージ
- 仮眠施設の付いている浴場や24時間営業のサウナ
- インターネットカフェや漫画喫茶
- 映画館
- マンスリー(ウイークリー)マンション
- ゲストハウス(ルームシェア)
- 貸別荘
- 夜行列車
- 中・長距離フェリー
- クルーズ船
- 夜行バス
- 道の駅・サービスエリア・パーキングエリア
などです。
みなさんも何かしら利用したことがあるのではないでしょうか?
宿の日には宿泊施設によっては色々なイベントもあるようです。
この日はお泊り大変かもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気になったこと質問などありましたら、下のフォームからコメント頂ければ嬉しいです。
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