5月15日「沖縄復帰記念日」の由来と歴史、沖縄の方言の意味について
2019/11/13
沖縄は第二次世界大戦の敗戦により、その後アメリカの政権下に置かれることになりました。
戦後、沖縄にはアメリカ軍が入り、様々な基地や施設を建設しました。
一方的な政治的統率だけでなく、アメリカ軍兵士による悪質な事故や殺人なども起こる中、長年沖縄県民たちの訴えもあり、のちに沖縄は、日本の国に返還されました。
沖縄といえば暖かい土地で、温厚で明るい県民性が知られています。
しかし、県民の戦後の長い戦いがあっての現在であるということですね。
今回は「沖縄復帰記念日」の由来と歴史、沖縄の方言とその意味についてお話しします。
沖縄の戦後の歴史
沖縄は第二次世界大戦の末期にアメリカ軍に占領されていました。
1951年のサンフランシスコ調和条約の調印によって、沖縄はアメリカの統治下におかれました。
サンフランシスコ条約によって、連合国が日本本土を占領するという事態はなくなったものの、沖縄や小笠原諸島、奄美大島は本土復帰までの間、アメリカの政権下において支配されていました。
この時の沖縄では、県民は日本語で生活をしているにもかかわらず、通貨はドルで、沖縄を出る際にはパスポートが必要という状況になってしまいました。
日本でありながら、外国扱いですね。
沖縄の人々はこの後、何度も復帰運動を行い、組織も少しずつ大きくなっていきます。
しかし、アメリカにとっての沖縄という場所は軍事的にみて価値が高く、基地はますます強化されていくことになります。
アメリカ軍の沖縄に対する扱いはひどくて、沖縄の人に対しても悪質な事件や事故を起こすこともあったようです。
沖縄の人は何度も復帰運動を起こしました。
そのような中で、奄美大島は1953年に、小笠原諸島は1968年に本土復帰を果たしましたが、沖縄は1972年で、一番遅かったのです。
前年の1971年に6月17日に宇宙中継によって東京とワシントンで結ばれた「沖縄返還協定」が1972年5月15日午前0時をもって発効され、やっと沖縄がアメリカから日本へと返還されたのです。
その結果、沖縄県が誕生しました。
「沖縄復帰記念日」の由来について
1972年5月15日にアメリカから日本へ沖縄が返還されたことを記念して「沖縄復帰記念日」が制定されました。
沖縄の方言
日常でよく使われる言葉が、沖縄の方言ではどう話されているのでしょう。
- こんにちは「はいさい(男性)はいたい(女性)」
- はじめまして「はじみてぃやーさい」
- ありがとう「にふぇーでーびる」
- さようなら「ぐぶりーさびら」
- いらっしゃいませ「めんそーれ」
- いただきます「くゎっちーさびら」
- ごちそうさま「くゎっちーさびたん」
- わかりました「わかやびたん」
- おつかれさま「たいみそーちー」
- お願いします「うにげえさびら」
- おいしい「まーさいびーん」
- 男「いぎが」
- 女「いなぐ」
- 夫「うーとぅ」
- 妻「とぅじ」
- 私「わん」
- 友達「どぅし」
- 家族「やーにんじゅ」
- 子供「わらばー」
- 塩「まーす」
- 砂糖「さーたー」
- さとうきび「うーじ」
- やさしい「ちむじゅらさん」
- 愛しい「かなさん」
いかがでしょうか?
沖縄のことを知って、親しんでいけたら素敵ですね。
旅行などでは人気が高く、同じ日本であってもどこか異国の地にいるような不思議な感覚を覚える場所、沖縄です。
青い空や青い海、濃い緑など色彩の鮮やかさを体験してみたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気になったこと質問などありましたら、下のフォームからコメント頂ければ嬉しいです。
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