5月1日「すずらんの日」の由来と歴史、すずらんの花言葉と意味
2019/11/13
すずらんの花はご存じですか?
白い鈴が下を向いて並んで咲いているような可愛らしい花ですよね。
すずらんは「鈴蘭」と書きます。
まさに鈴と言っていいほど見た目がぴったりの花の名前ですね。
でも、蘭の一種というわけではないんです。
実はユリ科の植物です。
おまけに見た目と違い、強い毒性を持っている花だったんです。
今回はすずらんの日の由来と歴史、この花の花言葉と意味についてお話しします。
すずらんとは?
ユリ科の多年生植物で、白い鈴のような形の花を房のようにつける。
北海道などの寒い土地に自生します。
毒性があるが、その成分は強心剤や香水の原料にも使われていました。
しかし過剰摂取で心不全を起こすことがわかり現在は利用されなくなっています。
すずらんの日の由来
もともとフランス発祥のイベントです。
フランスでは、5月1日に愛する人やお世話になっている人にすずらんを贈る習慣があります。
すずらんの花をもらった人には幸運が訪れると言われています。
フランス語ですずらんを「ミュゲ(muguet)」ということから、この日は別名「ミュゲの日」とも呼ばれています。
すずらんの日の歴史
中世のヨーロッパ時代のことです。
鈴の形をしたこの花は春の象徴でもあり、ケルト人はすずらんが幸運をもたらす花だと考えていました。
1561年5月1日に幸福をもたらす花としてすずらんの花束をプレゼントされたシャルル9世が、宮廷のご婦人にも幸せを分けてあげようと毎年すずらんを贈り始めたことが由来で、記念日として制定されました。
一般の人々がすずらんを贈るようになったのは、19世紀末頃からだそうです。
そして定着したのが1976年5月1日だと言われています。
日本で栽培されているポピュラーなものは「ドイツすずらん」と呼ばれる品種で、もともと日本古来のすずらんは見かけなくなってきています。
すずらんの花言葉
「幸福の再来」
「意識しない美しさ」
「純粋」
「希望」
なんだか清楚な感じがする花言葉ですね。
白くて可愛い花の持つイメージそのものと言う気がします。
すずらんの花言葉の意味
「幸福の再来」
シャルル9世のように、自分が贈られて嬉しかったから、その幸福を周りの人にも分けてあげたいと思う、周囲に愛を贈るその気持ちの表れからきたものです。
「意識しない美しさ」
聖なる香りと言われるすずらんの香りからきています。
気品があり、清潔感を感じさせる香りがこの花言葉の由来のようです。
「純粋」
すずらんはヨーロッパでは「聖母の涙」とも言われています。
これはイエスキリストが処刑されたときに聖母マリアが流した涙がすずらんの花になったという伝説からきています。
聖母マリアは神様に選ばれた穢れなき存在ということからきています。
「希望」
長い冬から春に移り変わるときの喜びを表したものです。
もともと春の訪れを象徴する花で、寒さの厳しい地域にとってはまさに春を運んでくれる希望の花ということですね。
すずらんの花が咲くのは4月半ばから5月半ばくらいなので、まさに春の暖かさを運んできてくれる花です。
鉢植えで売られているイメージが強いですが、花束になるとまた愛らしくて素敵です。
5月1日に、花言葉を添えて愛する人に贈ってみるのもステキですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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