5月1日と2日「緑茶の日」の由来と歴史、緑茶の効果や効能について
2019/11/13
日本茶といえば、緑茶と言う感じがします。
緑色の鮮やかな色に、和風テイストの渋みと茶葉の香りがホッと心を落ち着かせてくれます。
私たち日本人にとって、緑茶はとても馴染み深い飲物の一つです。
訪問先でもてなしを受ける時に出される飲み物も最近はコーヒーや紅茶などが多くなってきていますが、日本家屋などで畳の客間などに通されたらやはりお湯のみに熱い緑茶が注がれて出てくると、本当にもてなしを受けている気分になります。
少し前の話ですが、私も若い頃会社に就職して最初に教わったのはお茶をいれることでした。
最近はそういう教育などはないのでしょうが、たかがお茶、されどお茶で、お茶を美味しくいれるというのはとても大切な教育だったんです。
今回は「緑茶の日」という記念日の由来と歴史、そして緑茶の効果や効能についてお話ししたいと思います。
緑茶について
緑茶って日本茶の代名詞のように扱われていますが、実は中国でもとてもよく飲まれています。
しかし、緑茶の製法は日本と中国では少し異なっています。
緑茶というのは、
チャノキの葉から作った茶のうち、摘み取った茶葉を加熱処理して発酵を妨げたものです。
日本では、発酵を止めるために蒸します。
中国では釜炒りを行います。
緑茶の日の由来と歴史
1990年に公益社団法人日本茶業中央会が制定した記念日です。
立春から数えて八十八日目ということで、5月2日が「緑茶の日」となっています。
しかし、閏年(うるうどし)だけは記念日が5月1日にずれます。
実は八十八夜自体も毎年変わってしまうことがあるので、2月1日を基準に数えて八十八日目が5月1日であり、5月2日という訳です。
緑茶のもつ効果や効能
緑茶の成分で今一番注目されているのが「カテキン」です。
カテキンによる効果や効能をよく理解して、毎日の生活に緑茶を取り入れてみましょう。
殺菌作用
この殺菌作用については、驚くほどの効果を発揮してくれる「カテキン」。
腸内で問題を起こす「コレラ菌、赤痢菌、チフス菌」
呼吸するときに肺などで問題を起こす「百日咳菌、肺炎マイコプラズマ」
食中毒に関係する「腸炎ビブリオ、サルモネラ、黄色ブドウ球菌」
水虫の原因になる「白癬菌」
その他にも「O157」や細菌、真菌(かび)などに対しても強力な殺菌作用を持っています。
その力とは、
普段飲むお茶の十分の一の濃さのお茶わずか1mlで(一滴ぐらい?)、なんと1万個の細菌をやっつけてしまう力があるのだそうです。
また、カテキンは「ポリオウイルス、ロタウイルス、インフルエンザウイルス」などにも効果があります。
※食中毒予防にもなるという点から食事中や食後にお茶を飲むといいですし、風邪をひいたかな?と感じたときはお茶でうがいをするといいです。
殺菌効果ということで、お茶の葉を使った石けんなども作られています。
細菌もやっつけてくれて、お茶という自然の食品を使っているという安心感もあり、とても需要が多いようです。
消臭効果
カテキンには、臭い成分とくっついて、においを中和する働きがあります。
悪臭を隠してごまかすのではなく、においの元を絶ってくれるのでたくさんの消臭剤に使われています。
環境に対するにおいだけでなく、体臭の防止効果もあります。
カテキンは酸化を防いでくれる抗酸化作用があり、これによって皮脂の酸化を抑え体臭が発生しないようにしてくれます。
汗臭さ、足の裏のにおいなど、においのもとを作り出しているのは雑菌です。
キッチンの生ごみだって雑菌が繁殖しなければにおいはしません。
ですので殺菌作用が強いカテキンパワーで消臭効果も期待できるのです。
ダイエット効果
カテキンには、脂肪細胞を活性化して脂肪を燃焼しやすい状態にしてくれる働きがあります。
脂肪細胞には脂肪を体内に蓄える働きを持つ「白色脂肪細胞」と、白色脂肪から運ばれた脂肪を燃焼する働きを持つ「褐色脂肪細胞」があります。
カテキンは、この褐色脂肪細胞を活性化してくれるのです。
また、お茶に含まれるカフェインの成分に持久力を高めたり、エネルギーの消費を高めてくれたりする作用があります。
効果的な摂り方は、運動をするときなど、身体を動かす前にカフェインを適度に摂りいれることで、脂肪燃焼を促してくれます。
認知症予防
脳の老化防止にお茶の「テアニン」というアミノ酸が関わってきます。
脳の大切な働きの中に、セロトニンという物質があり、ストレスなどで作られたコルチゾールの分泌を抑えてくれます。
このコルチゾールは、脳細胞を死滅させて脳の萎縮や老化を起こします。
その結果、アルツハイマー型老年痴呆や脳血管性痴呆などを引き起こすのです。
また、「カテキン」には動脈硬化を防いでくれる働きもありますので、脳の血管の正常化にも力を発揮してくれます。
ちなみに「テアニン」が多く含まれているお茶は「玉露(ぎょくろ)」です。
テアニンはお茶を淹れた一度目で成分の70%が抽出されてしまいますので、出がらしでは効果がありません。
がん予防、がん転移予防
動物実験によって、証明されたのが発がん物質の作用を消したり、進行を遅らせるという働きです。
これは凄いことですね。
がんの発症を防ぐだけでなく、一度発症したがんの進行を抑えたり、転移するのを防ぐという働きもあるそうです。
私個人の意見になってしまいますが、がんの予防と言う効果よりも、がんの転移予防効果という点に興味をひかれます。
人は自分ががんになるなんて思って生活しません。
しかし、がんになって初めて何か食事改善をと考えます。
ですので、がん予防だけでなく、がんの転移予防という効果はとても重要だなと感じます。
花粉症などのアレルギー対策
食品や花粉、ダニなどのアレルギーに対して効果があります。
花粉症などの症状を軽減するためにヨーグルトや甜茶などが取り上げられていますが、日常飲んでいる緑茶にも効果があるとなると、とても心強いですよね。
私も花粉症に悩まされていますが、毎日緑茶を飲む習慣を取り入れてみようと思います。
便秘予防
私たちの腸の中には100種類以上の細菌が100兆個もいて、このような最近の集団を腸内フローラと呼んでいます。
腸内フローラには、ビフィズス菌のような善玉菌と、大腸菌やウェルシュ菌などのような悪玉菌と、どちらか優位なほうに味方する日和見菌(ひよりみきん)がいます。
善玉菌と悪玉菌のバランスがくずれて、悪玉菌が増えたときに下痢や便秘になるのです。
お茶に含まれるカテキンは、悪玉菌に対しては強い殺菌効果を示します。
では、善玉菌まで殺してしまうのか?といいますと、そうではありません。
カテキンは善玉菌であるビフィズス菌に対してはそれを増やしてくれる働きを持っていて腸内の働きを整えてくれるんです。
ですので、腸内のビフィズス菌を増やしてあげることで便秘解消につながるということです。
そのためには、日常的にお茶を飲み続けることが必要です。
毎日飲んでいる、紅茶やコーヒーを緑茶に変えてみてはどうでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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