5月1日「扇の日」の由来と歴史、扇子の使い方
2019/11/13
扇を使う機会って、どんな機会があるでしょうか?
扇とは扇子のことでもあります。
日本舞踊などで使う他にも何かありますか?
うちわと同じで夏の暑い日にパタパタとあおいでいる人も見かけます。
たくさんの骨組みにきれいな和紙などが貼ってあり、蛇腹のように折り目が付いているイメージがあります。
今回は「扇の日」の由来と歴史、そして扇子の使い方についてお話しします。
扇(おうぎ)って?
扇というのは、あおぐことによって風を作り出す折りたたみ式の道具のことです。
読み方は(おおぎ)だと思っていましたが、本当の読み方は(おうぎ)です。
扇子(せんす)と言う言葉のほうがよく耳にするかもしれませんね。
また、風を作り出すものと言えば、うちわもそうですよね。
ちなみにうちわは「団扇」と書きます。
私は知りませんでした。
扇の日の由来と歴史
1990年(平成2年)5月1日に京都扇子団扇商工協同組合が制定した記念日です。
この由来は源氏物語から来ています。
源氏物語は光源氏という主人公が数々の浮名を流す恋物語を書いたお話しです。
その中で、女性が光源氏に扇を贈るシーンが出てきます。
そこから、「恋」という言葉を連想させ、それが語呂合わせで、
「5(コ)1(イ)」となったことから5月1日が扇の日となったようです。
扇子の使い方
扇子を使うことって、日常生活の中ではあまり思い浮かばないものです。
踊りを習っている人なら、その舞に使う道具の一つでもありますし、結婚式で白無垢姿になった花嫁が帯に挿すのが扇子です。
その他にも暑い夏にうちわと同じように風を生み出すために扇いで使います。
特別な場所や行事などで使う以外、日常の中で使うときに大切なマナーをお話しします。
扇子はうちわと同じで暑いときにあおいで、風をおこすために使うこともあります。
着物姿に扇子という恰好がとても品があるように感じられるので、うちわよりも優雅で格式高いものかと勝手に思っていました。
しかし、公共の場で、周囲の人がいる中で扇子を使うことは気をつけないといけないポイントがいくつかありました。
開いたり閉じたりするときにパタパタ音を立てない。
一気に音を立てて、バサッと開かない。
静かにスーッと開く。
ガサツな動作が周囲に不快感を与えるだけでなく、扇子の骨組みなどが傷んでしまいます。
あおぐときに回りの人に風がいくような乱暴な扇ぎ方をしない。
顔の下の位置で、静かにあおぐ。
暑いからといって、どんな場合にでもパタパタあおがない。
優雅で気品あふれる女性になったつもりでゆっくりと音を立てずに小さく扇いだ方が見た目もきれいですね。
要するに、周囲の人に不快な思いをさせないというのが1番重要です。
パサッと開く、その音でさえ気になる方もいらっしゃいます。
暑いからといって、忙しなくパタパタあおぐ姿は見苦しいものです。
それに比べて、優雅な動作で静かに扇子を開き、ゆっくりと音を立てずに扇ぐ姿は品格を感じます。
せっかくきれいで見た目もすてきな扇子を持っていても使い方がスマートでないと宝の持ち腐れになってしまいかねます。
扇子は日本舞踏で使われる際には、優雅さを表す大切な小道具です。
本来着物姿にぴったり合うような大和なでしこのような使い方をされるべき物のはずです。
使い方をちょっと考えるだけであなたの株もぐんと上がるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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