4月20日「青年海外協力隊の日」の由来と歴史、活動内容について
2019/11/13
青年海外協力隊って聞いたことありますか?
日本国政府が行う政府開発援助の一環として外務省所管の独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する海外ボランティア派遣制度の事を言います。
私の住んでいる地域にも青年海外協力隊の大きな支部があります。
この組織の名前をよく耳にするのにどんな活動をしているのか何も知りませんでした。
ボランティアの一つなんだろうなというくらいの認識でした。
今回は青年海外協力隊の日の由来と歴史、その活動内容についてお話しします。
青年海外協力隊について
JICAボランティア事業は日本政府のODA予算によって行われています。
開発途上国からの要請を受けて、それに見合った技術・知識・経験を持っていてなおかつ「開発途上国の人々のために活かしたい」と望む方を募集して、選考・訓練を経て派遣します。
募集されるのは20歳~39歳の青年と40歳~69歳のシニアの方で日本国籍を持っている人です。
分野というのはいくつもあって、農林水産、人的資源、保険・医療などがあります。
それがさらに120以上もの職種に分かれているのです。
派遣期間は原則として2年ではありますが、1ヶ月から参加できる短期ボランティア制度もあります。
青年海外協力隊の日の由来と歴史
1965年(昭和40年)4月20日に青年海外協力隊が発足したことが由来になっています。
当初は東京市ヶ谷の海外技術事業団の一室に事務所を構えました。
昭和43年4月に渋谷区広尾に訓練所を併設した施設が完成し、その後訓練業務が駒ヶ根・二本松訓練所に移管され施設はJICA広尾センターとなって、平成24年に閉鎖されるまでは、青年海外協力隊の隊員が帰国後必ず訪れる場所となりました。
また、任期中に不慮の事故や病気などで命を落としてしまった隊員への気持ちをこめて、広尾訓練所には慰霊碑も飾られています。
活動内容について
派遣国から要請があった場合に活動を行います。
その内容は、派遣される国や職種によって違ってきます。
私たちがテレビなどのドキュメンタリー番組などで目にするのは、アフリカなどの井戸掘りなどがありますよね。
実際は、農家などでの家畜飼育の方法や、地方の村落での生活改善、教育面の指導や授業などが行われます。
隊員にとって、慣れない土地で、使い慣れない言葉を使って、2年間仕事をするというのは、とても大変なことだと思います。
2年の人気の間、日本を留守にすることによって失うものもあるでしょう。
それにもまして、2年の任期で得られるものは大きいもののようです。
自分が体験したり、習得した事を活かして、発展途上国の力になれる。
そんな素晴らしい活動を行っているのが青年海外協力隊なのです。
青年海外協力隊の募集は絶えず行われています。
現地での生活費や居住費、交通費や傷病保険なども制度が整っていて、そのうえ、帰国後には次の就職先や引っ越し先を決めるための支度金などがすでに貯まった状態になります。
派遣中に振り込まれる金額というのは、2年で約200万円にはなるそうです。
金銭面のことだけ書くのはよくないと思いますが、文化も言葉も違う国で生活するのはストレスも大きくなります。
病気や事故にあってやむなく帰国する人も出てきます。
そのような若者が任期を終えて日本へ帰国したときに困らないような準備金を用意してあげたいとの配慮からなのでしょうね。
人間としてもボランティアを通して成長できるよい場だと思います。
青年海外協力隊の実情としてお伝えしましたが、今後も青年海外協力隊に参加して発展途上国の力になってあげられるそんな若者が増えていくといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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