4月2日「図書館開設記念日」の由来と、図書館司書になる方法とは?
2019/11/13
小学校や中学校などの学校には本を読みたいときに図書室に行けば本を借りられて自由に読めます。
そしてそれが県や市町村の管理で行われる場合、図書館というものが存在します。
私は子供の頃本を読むのが好きで、学校の図書室だけでは物足りなくて町にある図書館に通って一度に借りられる最大の数の本を借りて読んでいました。
難しい本ではなく、SF作品や推理小説、童話などが多かったですが、活字を目で追うのが大好きで、本さえ読んでいれば幸せだったかもしれません。
子供の頃は単純に、図書館のお仕事か本屋さんになれば本をたくさん読めると思い込んでいました。
少し前には「図書館戦争」という図書館を舞台にしたお話しがアニメやドラマや映画などで話題になりましたよね。
今回は図書館開設記念日という記念日の由来と図書館司書になる方法についてお話しします。
図書館とは
図書や文書、記録などの資料を収集し、整理、保存して利用者に提供する施設や機関のことです。
図書館開設記念日の由来
1872年(明治5年)の4月2日に東京、湯島に日本で初めての官立公共図書館である東京書籍館(しょじゃくかん)が開設されたことに由来して記念日とされた。
図書館の歴史
図書館の歴史は古く、世界においての図書館は紀元前から存在したようです。
紀元前7世紀にはアッシリアに粘土板の図書館があったとのことです。
古代において最大で最高と言われたアレクサンドリア図書館は紀元前300年頃にエジプトに建てられたものです。
ここには多くの思想家や作家の著作や学術書がありました。
しかし当時は今のような本の形態をとっておらず、パピルスと呼ばれる植物から作られた紙でできた巻物でした。
その蔵書は70万巻にも及んだようです。
では、日本における図書館の歴史について見てみましょう。
江戸時代の図書館は文庫と呼ばれていました。
しかし、一般の人々が誰でも利用できるものではなく、一部の特権階級の人だけが利用できというものでした。
1872年に明治政府が書籍館を設置したことで誰でも利用できる施設に変化していったようです。
図書館という言葉を取り入れられたのは、1877年で、東京大学法理文学図書館が使い始めて今のように定着しました。
図書館司書とは
図書館には
- 公立図書館
- 私立図書館
- 学校図書館
などの分類によって仕事内容が多少変わりますが、共通するのは、資料の整理です。
それらの仕事を基本として図書館における様々な業務をこなす人のことです。
図書館にそろえる資料を選んだり整理したり、利用者の質問に答えるという役目もあります。
司書は、都道府県から市町村の公共図書館などで、
図書館資料の選択
- 図書館資料の発注・受け入れ
- 分類
- 目録作成
- 貸出業務
- 読書案内
などを行います。
資格の取得方法?
次のうちの3つのどれかに該当することで資格を取得したことになります。
- 大学(短大を含む)または高等専門学校卒業生が司書講習を修了し資格を得る
- 大学(短大を含む)で司書資格取得に必要な科目を履修し卒業を待って資格を得る(通信制・夜間・科目等履修を含みます)
- 3年以上司書補としての勤務経験者が司書講習を修了し資格を得る
図書館司書の人気
図書館司書という資格は専門職の中では比較的取得しやすいので、目指す人も多いとはいえ、資格を取ったからと言って必ず就職先が見つかる訳ではありません。
欠員が出るのを待たなければ就職できないままですし、仮に空きができたとしても、募集は正規職員でなく、非正規職員の場合もあります。
また、インターネットの普及により、図書館での蔵書の管理や検索業務が楽になったこともあり、専門的な司書という職業の需要が減ってきているということもあるようです。
司書に向いているのはどんな人?
司書を目指したい人の中にも向いている人とそうでない人がいます。
司書に向いている人のポイントをあげてみたいと思います。
本が好き
当たり前ですよね。
本に囲まれて、毎日を本を相手に仕事をするわけですから、本が好きなことが一番の条件となります。
人が好き
司書の仕事には図書館に訪れた人へのわかりやすい説明や、サポートが含まれます。
ある程度のコミュニケーションはもちろんですが、サービス業の一部であるとも言えますので人が好き、人と接することが好きな人は向いているでしょう。
地道な作業ができる
図書館業務のほとんどは地道な事務作業です。
膨大な数の蔵書の点検や傷んだ書籍の修繕、本を棚に並べることも含めて細かいコツコツとした作業の連続になります。
短時間で要領よく、飽きることなくこなしていくことも司書としての資質の一つだと思います。
目立たない、誰にも知られていないような陰で支える仕事の一つ一つに情熱とやいがいを持って取り組める人には向いているでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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