3月9日は記念切手の日、由来と歴史、郵便局での買い方と発売日
2019/11/13
手紙を書くと切手を貼ります。
小学生のときに国語の授業で、手紙を書いて出すというものがありました。
私は県外にいる従妹のお姉さんに宛てて手紙を書いたのですが、住所の書き方、文面もさることながら、切手を手紙に貼るという行為がとても大人になった気がしてワクワクしたのを覚えています。
今の世の中は一人に一台の携帯電話があり、どんな用件も電話一つ、メール一つで済んでしまいます。
しかし、昔は手紙やはがきで近況報告をしたり、お礼を述べたりしていたものです。
そして、その際に切手もわざわざ記念切手を買って、可愛いもので送って楽しんでいました。
今は年賀状や暑中見舞い、引っ越しの挨拶、結婚式の招待状くらいしか郵便物を活用しない時代になりつつあります。
すぐにメールや電話で用事が済んでしまう世の中だからこそ、何日か待たないとつかない手紙の存在がとても貴重で、手のこんだものに思えます。
その際に切手などにもちょっとばかりの手間をかけて、記念切手だったりしたら嬉しいものですね。
今回は「記念切手の日」の由来と、記念切手の買い方や発売日についてお話しします。
記念切手とは
何かの行事を記念して発行される郵便切手のことです。
普通の切手は発行枚数や販売期間に制限はありませんが、記念切手はある一定の期間だけ、一定の枚数発行されるものです。
場合によっては、郵便に使える期間も制限されることがあるようです。
記念切手の日の由来
記念切手の由来を知る前に、まず切手とはどのようにして誕生したのかを知る必要があります。
切手の語源は?
切手は「切符手形」を略した言葉です。
「切符」や「手形」と同じように、金銭の支払いの証明や、身分証明書の紙片を指す言葉として使われていました。
室町時代には、現金や現物の代用となる「為替」や、年貢の預り証を意味しました。
江戸時代に入ると、「通行手形」や「劇場の入場券」の意味として使われた言葉です。
日本初の切手
明治4年(1871年)に発行されました。
オランダのエッチング法といわれる銅版を手で彫って、印刷する原版として使われたので「手彫り切手」とも呼ばれています。
お金の単位は「文(もん)」だったそうです。
最初の切手の図案に「竜」が描かれたため「竜切手」と呼ばれています。
明治5年からは天皇の紋章である「菊花」と「郵便切手」も文字が入った切手に替えられたそうです。
この「菊花」の模様については、第二次世界大戦で日本が敗戦するまでの69年間使われて日本切手の特徴となりました。
日本初の記念切手
では、日本で初めて記念切手が発行されたのはいつでしょうか?
1894年(明治27年)の3月9日です。
この年は、明治天皇・皇后両陛下の結婚25周年を記念して発行されました。
図柄は、雌雄の鶴が2羽描かれたデザインです。
紅色で2銭のものと、青色で5銭のものの2種類だったそうです。
当時、日本では記念切手という概念がなくて、天皇と皇后さまのお祝いの祝典を記念して在留外国人が望んだ結果、新聞への投書によって政府が動いた結果、記念切手が発行されたそうです。
よって、3月9日は「記念切手の日」となったのです。
記念切手の買い方
記念切手はどこで買うの?
という疑問にお答えします。
普通に郵便局の中の窓口で買うことができます。
郵便物を取り扱う窓口(簡易郵便局などでも買えます)で「記念切手」を欲しいと告げるとちょうど発行されている切手を出してくれると思います。
発売日に即日完売という状況はあまりないと思いますが、もし、先々の記念切手でどうしても欲しいと思う図柄があれば予約することもできます。
私は取り置いてもらい、発売日の何日か後に出向いて買っていました。
私が以前購入したものを数点ご紹介しますね。
(使いかけのものもありますが・・)
普通は1シート単位で売られていますので、はがき用(52円×10枚)で520円のものか、封書用(82円×10枚)で820円のものが一般的です。
最近はどうだかわからないですが、切手がシールになっていて、とても使いやすかったです。
でも、普通に水で濡らして(つばつけて)使うタイプのものもありました。
記念切手の発売日
日本郵便の「新着切手情報 一覧」から発売日を知ることができます。
記念切手は、手紙やはがきを送る際に親しい友人などにはとても素敵なメッセージにもなりますね。
ただ、書類や目上の方に贈る郵便物にはあまり可愛らしいキャラクターの図柄などは使わないほうがいいかもしれません。
TPOに合わせて使いましょう。
また、切ってに書かれている図柄は郵便切手として使うのがもったいないくらいきれいな物もあったり、切って自体を芸術作品のように見て楽しむ人もいます。
それでコレクターも存在する訳ですね。
貼って楽しむもよし、ながめて楽しむもよし、一度「記念切手」というものに触れてみてください。
手紙が書きたくなるかもしれませんよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気になったこと質問などありましたら、下のフォームからコメント頂ければ嬉しいです。
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