3月8日はみつばちの日、由来と歴史、みつばちのアニメ「みなしごハッチ」の内容
2019/11/13
蜂(はち)と聞くと、刺されるとか、攻撃されるとかあまりいい印象が持てないのは私だけでしょうか?
実は小学生の頃に学校の花壇で蜂にあごを刺されて腫れ上がり、痛みと見た目で辛い思いをした経験があります。
それ以来どうも蜂は苦手な昆虫なのです。
しかし一方で、子供の頃にみつばちを主役にしたアニメ「みなしごハッチ」にはまり、テレビにくぎ付けになって見ていたことを思い出します。
今回は「みつばちの日」にちなんで、その由来とアニメ「みなしごハッチ」についてお話しします。
みつばちについて
春に家の近くのレンゲ畑にいくと蜂が飛び交っているという光景をよく目にしました。
春という時期にはみつばちはせっせと蜜を集めるために花々の間を飛び回ります。
巣の中では女王蜂が次々と働き蜂の卵を産み続け、みつばちの家族がどんどん増えているのです。
蜂の主な種類と特徴
蜂といってすぐに思いつくのはどんな蜂ですか?
私がパッと思いつく蜂と言えば、
- みつばち
- あしながばち
- すずめばち
- くまんばち
です。
日本で人を刺す蜂は主に3種類です。
その3種類とは、「みつばち」「あしながばち」「すずめばち」です。
それぞれの特徴について見てみましょう。
みつばち
養蜂場などでハチミツ作りで有名な蜂と言えば、「みつばち」です。
みつばちは人を刺すと死んでしまいます。
それはみつばちの毒針と共に内臓の一部が切れてしまうためです。
みつばちが毒針を使うのは命がけの行動なのです。
体は丸みがあって、あしながばちやすずめばちに比べて攻撃性は低いです。
あしながばち
あしながばちは、人間がいたずらしない限り、毒針を使ってまで攻撃をすることはあまりないです。
家の軒先などで見かけることが多いです。
あしながばちは体が細長く、黄色い手足と黄色と黒の縞模様の身体が特徴です。
害虫や毛虫を捕まえてくれる益虫としても知られています。
益虫(えきちゅう)とは?
害虫を食べてくれたり、受粉(花や果実の花粉を運ぶ役目をしてくれる)などして、人の役に立つ虫のこと。
庭のベランダなどに巣をつくることが多いです。
すずめばち
強力な毒針を持つ蜂です。
人が刺されて重症化する原因はほとんどすずめばちなのですが、昔に比べて森や林だけでなく都会の住宅地などでも巣が発見されるようになっています。
体が大きく40mmほどもあります。
攻撃性がとても強く土の中や公園の木、排気口、屋根裏などに巣を作ります。
手足は黒く、オレンジ色と黒の縞模様の体が特徴です。
くまばち(くまんばち)
体が大きくて、頭は黄色く体は黒です。
みつばちの一種で、くまばちという日本の蜂です。
羽音が大きく、体も大きいのでブンブン凄い羽音をしながら近づいてくると怖いですよね。
しかし、その体からは想像できないほどに温厚で、凶暴性はないのが特徴です。
くまんばちがブンブン飛び回るのは、雄が雌を追いかけるためです。
その雄の蜂は毒針を持っていません。
ですので、こちらからいたずらしたり、ちょっかい出したりしない限り刺してくることはほとんどありません。
みつばちの生態
みつばちは一つの巣の中に必ず女王蜂が一匹います。
そして大勢の働き蜂と働かない蜂がいます。
働き蜂はすべてメスで、働かない蜂はオスです。
同じメスの蜂であっても、働き蜂と女王蜂は大きさも働きも全く異なります。
それは産み付けられた卵の場所と、その後の食べる物によって変わります。
女王蜂は王台と呼ばれる特別の部屋で、そして働き蜂は六角形の部屋で育てられます。
女王蜂にはローヤルゼリーが、働き蜂には花粉やハチミツが与えられます。
働き蜂が1か月ほどしか生きられないのに対し、女王蜂は長いもので6年も生き延びるそうです。
大きさも働き蜂の3倍くらいはあります。
しかし、一日に卵を1000個以上産み、多いときには2000個にもなるとのことです。
少数のオスの蜂はというと、交尾シーズンにだけ子孫を残すという働きをして、女王蜂との交尾が終わるとその直後にショック死するという運命が待ち受けています。
では、働き蜂でもなく、女王蜂との交尾をするでもなく、本当に何もせずにブラブラしている残りのオスの蜂はどうなるのかというと、巣から追い出され、自給自足できないため、餓死してしまうのです。
蜂の社会は一つの巣を中心に成り立っています。
社会のルールも厳しいものがあるのですね。
みつばちの日の由来
3月8日は「ミツ(3)バチ(8)」の語呂合わせでみつばちの日とされていますが、その逆に8月3日は「ハチミツの日」なんです。
ご存じでしたか?
この両日は、全日本はちみつ共同組合と日本養蜂はちみつ協会が定めたものです。
ちなみに日本にいるみつばちは「西洋みつばち」と「日本みつばち」です。
アニメ「みなしごハッチ」について
子供の頃にアニメで見たみつばちのお話しです。
お母さんに会うために様々な冒険や戦いを経験していく一匹のみつばちのお話しです。
ストーリー
正式なアニメの題名は、
「昆虫物語 みなしごハッチ」です。
制作はタツノコプロです。
ハッチという名前はみつばちの蜂から来たものではなく、当時のフジテレビが8チャンネルであったことから「ハッチ」と名付けられたようです。
スズメバチに襲われたために、女王蜂である母親と離れ離れになってしまった「ハッチ」というみつばちが母を探す冒険の旅にでるお話しです。
最初はシマコハナバチのおばさんに拾われて育てられていたハッチが、実は自分はミツバチの子供だと知って、母親探しを決意します。
冒険する中で、悪い昆虫に襲われたりいじめられたりしながらも、強く優しく生き抜いていきます。
ハッチの頑張る姿に仲間も増え、心優しい昆虫との出逢いも増えていきます。
中にはもともと悪役だった昆虫さえ最後にはハッチの味方になってくれるものも出てきます。
ハラハラするけど、ついつい見てしまう感動物語です。
見どころ
昆虫ならではの世界観がとてもよく描かれていて、強い昆虫や弱い昆虫が一つの世界で生きていくことの厳しさを知ることができます。
弱肉強食の世界観ですね。
それと、弱くても勇気をもって物事(敵)に立ち向かうことで、ピンチを乗り越えたり、叶わないと思うことが叶ったり、努力や正義、勇気という子供時代に培われる大切な感情をアニメで学べました。
困っている人(虫?)を助けていくことで、最後にはみんながピンチに助けにきてくれます。
一つのアニメの中に感動が詰まっています。
私の感想
子供の頃は学ぶという感覚ではなくて、
(ああ、そうだったんだ)
と納得してみることもありましたし、大人になってから、昆虫の世界ってこういうことだったんだと気づいたこともありました。
ハッチは格好良くもなく、可愛くもなく、普通(私の感覚です)なのに、どうしても応援したくなる主役でした。
お母さんの女王蜂はいつもきれいで、気品あふれる雰囲気だったように思えました。
私の印象に残っているのは、片目をつぶされたカマキリのおじさんが、お話しの最後あたりで、ハッチを助けてくれるシーンです。
カマキリのおじさんは、最初は悪役だったのですが、自分の家族をハッチに助けてもらってから仲間になります。
そこだけは今でも覚えています。
最後の感動の場面は涙なしでは見られません。
そこまでたどり着くのには、最初から見ていく必要があるのですが、またもう一度見たくなってしまいました。
小さな子供も入りやすいお話しだと思います。
一度親子でご覧になってみてくださいね。
大人もはまると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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