12月8日「成道会(じょうどうえ)」の由来と歴史、仏教の三大法要とは?
2019/11/28
お釈迦様は仏教を開いた人です。
そのお釈迦様の成道(じょうどう)(さとりを開くこと)の日をお祝いする日です。
仏教といえば日本では有名な教えであり、行事もたくさんありますが、
この成道会(じょうどうえ)というのは仏教に関わりのある人でないとあまり耳慣れない行事かもしれませんね。
今回は「成道会」の由来と歴史、仏教の三大法要についてお話しします。
12月8日「成道会(じょうどうえ)」の由来と歴史
世界三大宗教の一つである仏教はインド発祥ですが、アジア各地で広く信仰されています。
お釈迦様が2500年ほど前に菩提樹の下で悟りを開かれてたことに始まります。
菩提樹の下で座禅を行っていて、12月8日の明けの明星に悟りを開いたことに由来しています。
12月8日に仏道を完成させたことをうけての記念日となっています。
そしてそれを祝い感謝するのが「成道会(じょうどうえ)」というわけです。
日本では釈迦は臘月(ろうげつ)(旧暦12月)の8日に成道したと伝えられているので成道会のことを臘八会(ろうはちえ)ともいい、この日に法要が行われます。
仏教の三大法要とは?
仏教には三大法要(三大法会)と呼ばれる行事があります。
それが次の三つ
涅槃会(ねはんえ)
灌仏会(かんぶつえ)
成道会(じょうどうえ)
涅槃会(ねはんえ)
お釈迦様が80歳で入滅(にゅうめつ)した日である2月15日に行われます。
入滅(にゅうめつ)というのは涅槃(ねはん)に入ったということで、涅槃というのは煩悩や迷いがなくない悟りを開いた境地を意味するようです。
入滅は生死を超越した境地に入ることを指していて亡くなることです。
旧暦の2月15日にあたる3月14日~15日に行事を行う寺院もあります。
灌仏会(かんぶつえ)
お釈迦様の生まれた日である4月8日に行われます。
花まつり、降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)などと呼ぶこともあるようです。
お釈迦様は生まれてすぐ7歩ほど歩き、右手は天を左手は大地を指して
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」
と口にしたとのこと。
灌仏会には甘茶が欠かせないのですが、この甘茶はユキノシタ科のアマチャの若葉を煎じたもので、「無病息災」や虫よけの効能があるとのこと。
成道会(じょうどうえ)
お釈迦様が35歳で悟りを開いた12月8日に行われます。
臘八会(ろうはちえ)とも呼ばれています。
お釈迦様は29歳で出家し6年間苦行を行い菩提樹の下で座禅をおこない、12月8日の明けの明星を見つつ悟りを開いたそうです。
そして仏陀になったといわれています。
成道会は仏教の教えが生まれた日ということです。
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