12月28日「官公庁御用納め・仕事納め」の由来と歴史、国家公務員と地方公務員の違い
2020/01/07
年末になると耳にする言葉「仕事納め」ですが、これは一年の締めくくりの時期ならではの言葉です。
記念日というよりは、行事の一つですね。
歳の瀬も押し迫った12月の後半、みんなが楽しみにしているであろう「官公庁御用納め・仕事納め」の由来と歴史、そして国家公務員と地方公務員の違いについてご紹介します。
「官公庁御用納め・仕事納め」の由来と歴史
まず御用納めというのは、役所や官公庁などの行政の期間での仕事を納める「片付ける」ことです。
なので御用納めはその年のすべての仕事を片付けて終わらせる日ということになります。
官公庁というのは行政機関のことを指しますので一般企業と違って一年の締めくくりの日ってすでに決まっています。
実は、行政機関の休日に関しては1873年(明治6年)に制定されていた年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ムという法律によって「官公庁は12月29日から1月3日までを休みとする」ことが決まっていました。
しかし、法律が廃止されたり改定されたりして最終的には1988年(昭和63年)12月13日の法律によりあらためて、行政機関の休日として12月29日から1月3日までを休暇とすることになりました。
ですので、その前日12月28日が御用納めとして一年で最後の業務日となるのです。
もしも御用納めの日が土曜や日曜とかぶったら、直前の金曜日が御用納めの日となります。
言葉に「御用納め」と「仕事納め」があるのは、江戸時代では幕府や藩、宮中などの仕事のことを「御用」と言っていたため、官公庁の業務終了日を「御用納め」といい、一般企業などの業務終了日を「仕事納め」といいます。
国家公務員と地方公務員の違い
一番わかりやすい表現としては
国家公務員・・・・・国家の運営に関係している仕事を行う
地方公務員・・・・・地域の住民に密着した仕事を行う
国家公務員
国の行政にかかわるので大規模な仕事であることが多いです。
- 政治的な制作を考える
- 法律を作ったり見直す
- 国会を開く
- 行政における調査を行う
- 外国との交易を進める
など、一つの国としての仕事内容であったり対応が求められます。
勤務先としては中央省庁・外局・国会・裁判所などの国家機関が多いです。
地方公務員
地域の人たちの生活に密着した仕事内容であることが多いです。
- 健康を促進するための仕事
- 環境を整備する
- 教育や福祉を充実させる
- 文化活動をすすめていく
- スポーツ活動を推進していく
など、地域の住民の生活をよりよくしていくための仕事です。
勤務先として
各市町村の役所内・警察・消防などの仕事に就く人が多いです。
年末になると仕事納めや御用納めを迎え、一年の業務の締めくくりの日を迎えます。そしてまた新しい年が始まり新しい一年がスタートすることになるのです。
最後までお読みいただきありがとう ございました。
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