12月20日「霧笛(むてき)記念日」の由来と歴史、霧信号所について
2019/12/18
海を航行する船が位置を把握するのには灯台などがよく知られていますが、霧が深いときは視界が特に悪く光がうまく確認できません。
ですので、地域にもよりますが、霧の発生が多い場所にある灯台では音で位置を知らせる「霧笛(むてき)」が設置されています。
この霧笛は灯台ごとに鳴り方が異なるため、音だけでどこの灯台なのかを判別できるようになっています。
この霧笛(むてき)についての記念日があります。
この記事では「霧笛記念日」の由来と歴史、国内に存在する霧信号所についてお話しします。
「霧笛記念日」の由来と歴史
1879年の12月20日、尻矢埼灯台(しりやざきとうだい)(青森県東通村)に国内初めての蒸気式霧笛が採用されたことを記念して制定された記念日です。
この尻矢埼灯台(しりやざきとうだい)は津軽海峡に面した下北半島にある灯台で「日本の灯台50選」にも選ばれています。
二重のレンガ壁で作られている白亜の灯台です。
霧信号所(きりしんごうしょ)について
そもそも霧信号所って何?ということですよね。
霧信号所とは航路標識の一種、音波標識である。霧や吹雪などで視界が悪いときに船舶に対し音で信号所の概位・方向を知らせるものである。
引用元)ウィキペディア

現在は舶用レーダーやGPSなどの航海計器が普及したことで位置を確認するシステムに変わってしまい霧信号所は時代の流れとともにどんどん減っていきました。
ピーク時は1968年(昭和43年)に53か所もありましたが徐々に廃止されていき、2010年(平成22年)にはすべての霧信号所(霧笛)が廃止されてしまいました。
霧笛の音ってどんなものなのでしょう?
参考動画をごらんください
↓↓↓
新しい技術や便利な文化が取り入れられるのは嬉しいですが、歴史とともに消えていくものがあることは寂しい気がします。
最後までお読みいただきありがとう ございました。
気になったこと質問などありましたら 下のフォームからコメント頂ければ 嬉しいです。
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