12月16日「紙の記念日」の由来と歴史、紙が作られる流れについて
2019/12/12
紙はこの時代当たり前にあるもの。
しかし、昔は岩に文字を刻んだり、木に文字を彫ったり、動物の皮などに文字を記したりしていました。
技術の進歩によって紙の品質もあがり、用途によって色々な種類が増えました。
生活を見回すと紙がないところなどないくらいです。
この記事では「紙の記念日」の由来と歴史、紙が作られる流れについてお話ししていきます。
「紙の記念日」の由来と歴史
1875年(明治8年)のこの日東京・王子の抄紙(しょうし)会社の工場で営業運転が開始されたことに由来して記念日となっています。
抄紙会社は1873年(明治6年)に設立した紙を作る会社で、1876年(明治9年)5月1日に「製紙会社」と社名変更、1893年(明治26年)に「王子製紙会社」と社名変更しています。
記念日になった1875年に工場を開業し、その式典にちなんで「紙の記念日」としました。
この紙の製造には、「渋沢栄一」が関係しています。
彼は、2024年度の上半期(4~9月)をめどにデザインが変わる新紙幣の1万円札に使われる人です。
渋沢は明治時代、日本の文明向上に本の普及が必要だと考えていました。
出版事業を興すためには大量印刷が可能な「西洋式印刷機」と「洋紙」が必要だと考え製紙産業の育成に乗り出しました。「渋沢栄一」が関係しています。
イギリスから印刷機を導入し試験生産を経て開業した「抄紙会社」はどんどん大きくなりました。
しかし、周りの製紙会社を吸収しつつあまりにも大きくなりすぎたため戦後解体されることに。
王子製紙の名前はいったん消えたものの、製紙業界の再編のスピードが著しかったため再復活し、現在は「日本製紙」「三菱・中越」と並んで業界のトップ3に君臨しています。
ティッシュペーパーの「ネピア」は有名ですね。
紙が作られる流れについて
紙ってどうやって作られるのでしょう?

木材からパルプを作る流れ
(パルプというのは紙を作るための原料のことです。)
以下の流れは大王製紙株式会社のサイトから引用させていただいたものです。
引用元)https://www.daio-paper.co.jp/paper/
植林木や間伐材などをチップ化した原料のサイズ、厚みをそろえます。
↓↓↓
チップに薬を加え高温・高圧で煮て、樹脂を溶かし繊維分を取り出す
↓↓↓
プルプの中の異物をスクリーン・洗浄器を通して取り除き洗浄
↓↓↓
蒸解工程で残った樹脂を酸素で分解
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薬でパルプを漂白
気から紙になる流れ(動画)
原料となる木からコピー用紙が作られる過程を動画にしたものです。
参考にしてみてくださいね。
↓↓↓
いかがでしたか?
今回は洋紙についての作り方をお伝えしました。
もし、和紙の作り方にも興味がある場合はこちらもどうぞ
↓↓↓
最後までお読みいただきありがとう ございました。
気になったこと質問などありましたら 下のフォームからコメント頂ければ 嬉しいです。
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