10月31日はハロウィン、由来と歴史、お祭りの内容は?
2019/11/13
「ハロウィン」って聞いたことありますよね。
以前は、仮装して街中を歩くと変人扱いされ好奇の目で見られたものですが、最近は仮装パーティーやグッズなどもポピュラーになってきました。
日本ではクリスマスと同様に人気のある行事の一つになりつつあります。
「ハロウィンってお祭りよね?」
と漠然と思うことはあっても、どんなお祭りで、起源や由来などは詳しく知られていないこともあるかと思います。
今回はハロウィンについてお話しします。
ハロウィンを知ろう
聞いたことはあるけど、内容についてはあまり知らない。
お祭りの一種なのだろうけど、何を祝うの?
誰が始めたの?
どこの国のお祭りなの?
日本でも少しずつ知られてきている「ハロウィン」ですが、まだまだ起源や由来や行事の内容については知られていないのが現状です。
ハロウィンの由来と行われる日
ハロウィンというと、アメリカのお祭りのような感じがしますが、実はヨーロッパの古代ケルト人が起源なんです。
仮装して騒ぐので、にぎやかな楽しいお祭りなのかと思っていましたが、もともとは宗教的な意味合いの神聖な行事なのです。
キリスト教の「万聖節」の前夜祭も関係しています。
この万聖節というのは、亡くなった聖人を祭るカトリック行事です。
では、いつハロウィンが行われるのでしょう?
ケルト民族の暦では11月1日が新年でした。
ですので、10月31日は日本でいう大晦日のようなものです。
1年の終わりとしてこの日に作物の収穫祭を行っていました。
キリスト教の万聖節の前夜祭とケルト人の大晦日である10月31日に死者を慰めるためにハロウィンが始まったと考えられています。
この日付は、ヨーロッパでも、アメリカでも、日本でも、曜日に関係なく、10月31日と決まっています。
どんなお祭り?
現代ではアメリカで民間行事として定着して、宗教的な意味合いはほとんどなくなってきています。
仮装してのイベントやパーティーなどが主で、神聖な行事というよりも、騒いで楽しむという要素の方が強くなっています。
日本では、それに加えて商業的な戦略にも利用されています。
クリスマスやバレンタインのように、行事にのっかってグッズの販売やお菓子、ファッション、イベントなど国民の経済を潤す行事の一つとして定着しつつありますよね。
ハロウィンのお祭りの内容
一般的なお祭りの内容と、ハロウィン特有のグッズについて見て見ましょう。
お祭りの内容
一般的に知られているお祭りの内容は、仮装した子供たちが「トリック・オア・トリート」と叫びながらお菓子をもらって回るというものですね。
しかし、もともとのお祭りの意味合いは、死者が戻ってくる10月31日に死者の魂を慰めるというものと、死者の国からやってくる悪霊を追い払うというものです。
そのため、仮装してお面などかぶることによって、悪霊の仲間と思わせて身を守るという意味で仮装が行われるようになったと言われています。
お祭りに欠かせない、カボチャで作るランタンと子供にくばるお菓子にも触れてみます。
カボチャ
大きなカボチャをくり抜いて、
「ジャック・オー・ランタン」
を作ります。
これは、アイルランド民話のジャックという人物に由来するものです。
ずるがしこく、人をだましてばかりいたジャックが言葉巧みに悪魔と契約して自分の魂を取られないようにしました。
しかし、歳をとって死んでしまったジャックは生前の行いが悪かったため、天国にも入れてもらえません。
かと言って、悪魔との契約のため地獄にもいけません。
天国と地獄を行ったり来たりする道は真っ暗で風も強く吹いていました。
悪魔にロウソクをもらったジャックはカブをくり抜いてランタンを作りました。
というのが物語の内容ですが、ハロウィンがアメリカで行われるようになった時、アメリカではカブに馴染みがなかったため、カボチャを使ったことでカボチャ製のランタンが作られたようです。
これが「ジャック・オー・ランタン」の由来です。
ハロウィン用のカボチャと言えば、緑色ではなくて鮮やかなオレンジ色です。
日本のスーパーなどでは見当たらないような・・・
でも、せっかくなら自分で作ってみたいと思いませんか?
カボチャの種類は?
カボチャにも種類があって、
- 日本カボチャ
- 西洋カボチャ
- ペポカボチャ
の3つが主なものです。
日本カボチャ
西洋カボチャ
ペポカボチャ
私たちがスーパーで見かけるカボチャは西洋カボチャがほとんどです。
そして、ハロウィンの「ジャック・オー・ランタン」に使われるのはペポカボチャの一種で「オータムゴールド」という品種です。
どこで手に入る?
このハロウィン用のカボチャを欲しいと思った場合、どこで手に入るのでしょう?
- 花屋
- ネットショップ
- ホームセンター
などです。
花やガーデニング用品が多い場所には結構置いてあるみたいです。
実際に店舗に置いてなかったとしても、注文できることもありますので、問い合わせてみるのがおすすめです。
作り方
ネットで、「ハロウィン かぼちゃ ランタン」と検索してみてください。
色々な種類の顔があって、面白いですよ。
- カボチャに下書きをする。(このときオレンジや赤のペンにしたほうが下書きが目立たないのでいいです。)
- 底を丸くくり抜きます。(ワタと種はスプーンなどで取り除きます。残っているとカボチャ自体が傷みやすくなるのできれいにとりましょう。)
- 果物ナイフや彫刻刀などで顔を切り抜きます。
- 日光に当てて乾かします。
- ろうそくやライトの上からかぶせたら出来上がりです。
※カボチャはくり抜いてしまうと2~3日しか持たないので、飾るギリギリに作ったほうがいいですね。
早めにくり抜いてしまったら、冷蔵庫などで保管しておきましょう。
カボチャは固いので、手を切らないように注意しましょう。
子供とお菓子
仮装した子供たちが各家庭の玄関にお菓子をもらいにやってきます。
「Trick or Treat ! (トリック オア トリート)」
「お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ!」
と叫びながらやってくるのをご存じでしょうか?
そんな時、大人は何と答えればいいのでしょうか?
一般的なのは
というものですが、
「お菓子をあげるから、イタズラしないでね」
「可愛い魔女さん」
「ドラキュラさん」
などと、衣装をほめてあげるような対応でもいいですね。
子供が相手ですので、茶目っ気たっぷりに返してあげるといいかもしれません。
子供がお祭り気分でいるのに、大人が恥ずかしがったり、素っ気ない対応をしては楽しい行事も効果半減してしまいます。
もし、承知のうえで行事に参加するのなら大人も童心に帰って楽しみましょう。
お菓子ってどんなものを渡すの?
キャンディーやチョコレートなどが一般的です。
一つ一つ包装されたお菓子のほうが、衛生的にもいいですね。
中には、パンプキンケーキやマフィン、クッキーなど手作りされる方もいらっしゃいます。
手作りだと手間がかかるのでハードルが高いと思われるなら、市販のお菓子でも十分です。
注意点
幼稚園や小学校の行事の一環として行う場合、子供だけであちこちのお宅を訪問すると、ハロウィンを知らない家庭などではお叱りをもらったり、後で苦情の原因にもなりかねません。
もともとハロウィンで、お菓子をもらえる家には玄関を明るく照らして、目印になる飾りつけをして待つ風習があるようですので、子供たちにあらかじめ説明をするとともに、協力してくれるお宅の玄関には飾りつけをしてもらいましょう。
飾りつけは、ハロウィンの2週間前くらいから始めてもいいようです。
100均に行けば、たくさんの種類の飾りが売ってます。
リースの形のものも多いですが、「カボチャ」を取り入れたもの、などと決めておけば子供も迷わなくてすみますね。
ハロウィンはにぎやかなお祭りです。1年に1度しかないのですから、大いに楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気になったこと質問などありましたら、下のフォームからコメント頂ければ嬉しいです。
おすすめ記事一覧
-
1
-
美しい大和言葉「二つ返事」の由来と歴史、その使い方や意味について
「二つ返事で引き受けてくれた」 という表現があります。 実は私、こ ...
-
2
-
美しい大和言葉、ほんのお口汚しですがの由来と意味、その使い方間違っていませんか?
訪問先に菓子折りなどを持参していった際、 相手先に渡すときに 「ほんのお口汚しで ...
-
3
-
美しい大和言葉「敷居が高い(しきいがたかい)」の意味と使い方、敷居のすべりを良くする方法
スポンサーリンク 敷居が高い(しきいがたかい) あのお店、高級そうで、私たち庶民 ...