4月4日「どらやきの日」の由来と、どらやきの歴史について
2016/12/14
きつね色に焼かれたやわらかい生地に挟まれた甘いあんこ、あんこはこしあん、粒あん、栗入り、餅入りと様々です。
どら焼きは和菓子の中でも知名度が高く子供も知っている焼き菓子の一つではないでしょうか?
どら焼きときくと、子供から大人まで知っているアニメ「ドラえもん」を思い出すのはきっと私だけではないでしょう。
今回はどらやきの日の由来とどらやきの歴史についてお話しします。
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どらやきについて
どらやきというお菓子はパンケーキのような丸い形をした少し小さめの円形のカステラ風の生地2枚の中に小豆あんを挟んだ和菓子です。
どらやきの由来
「どらやき」という名前は、形が打楽器の銅鑼(どら)に似ているところから由来しているという説が有力です。
その他にある説では、源義経の一行の武蔵坊弁慶が怪我をしたときに、ある民家で手当てをしてもらったそうです。
そのお礼として、弁慶が熱く熱した銅鑼に小麦粉を水で溶いて伸ばしたものを引いて丸く焼いた生地を作り、それであんこを包んだものを振舞ったことが由来となっているというものです。
その他にも諸説あるようですが、いずれも銅鑼(どら)が関係している話が多いです。
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原料や種類
生地の主な原料は小麦粉であり、卵や砂糖を混ぜて焼いたり、それにハチミツや黒砂糖、抹茶、桜ペーストなどを混ぜ込んで作られることもあります。
完全に2枚の生地であんを挟むのが一般的ですが、一枚の生地にあんを乗せて、半分に折りたたんで作るものもあります。
中にはさむあんについてですが、小豆を使ったあんが一般的です。
栗やお餅を入れてあるもの、変わり種としては、大分県湯布院の名物となっているプリンを挟んだ「プリンどら」というものもあります。
その他には、生クリームと小豆あんを挟んだものを「生どら」として販売したり、カスタードクリーム、チョコレートクリーム、ジャム類、フルーツをカットしたものが挟まれていたりして、どらやきというよりもワッフルのようです。
どらやきの呼び名はいくつかあり、関西方面では「三笠」や「三笠焼き」「三笠まんじゅう」と呼ぶことが多いようです。
富山県などでは「名月」と言います。
どらやきの日の由来
4月4日を「どらやきの日」として2008年に米子市の丸京製菓が申請し、記念日として制定されました。
「桃の節句」である3月3日と、「端午の節句」である5月5日に挟まれた日であることと、みんなで食べて幸せ(4合わせ)という語呂合わせから由来しています。
どらやきの歴史
由来の項でもお話ししましたが、源義経の一行が奥州へと逃れる道中に武蔵坊弁慶が怪我の手当をしてもらうため立ち寄った民家での一件がどらやきの始まりとされています。
最初は小麦粉を水で溶いて薄く焼いた生地にあんを包んだだけでした。
江戸時代になって、一枚だけ皮となる生地を焼いてそれであんを包み、四角く折りたたんだものとして形を変えました。
きんつばに似た形だったようです。
そして今現在の一般的な形は大正3年(1914年)に創業した上野の和菓子屋「うさぎや」で考えられたもので、西洋のホットケーキの影響もあって似たような丸い形で作られるようになったそうです。
当時はどらやきとホットケーキが混同されることが多かったようです。
これは余談ですが
どらやきと言えばドラえもんですが、私も個人的に子供の頃からドラえもんが大好きでコミックを集めていました。
(う~ん、一体何年続いているお話しなんだか、凄い歴史を感じますが・・・)
その中で未来のロボットであるドラえもんがどうしてどらやきというお菓子を好きだったのか疑問でした。
ということで、その答えを探してみました。
答えは次の通りです。
まず、一つ目の理由は、どらやきの中のあんがドラえもんのエネルギーになるからというもの。
もう一つは、ドラえもんの初恋の相手であるノラミャーコちゃんからプレゼントされたお菓子だったからだそうです。
21世紀の未来でロボット学校で成績のよくなかったドラえもんを励まそうとしてノラミャーコが20世紀から取り寄せたお菓子がどらやきだったそうです。
知りませんでした。
近頃ではどら焼きにも色々なバリエーションが増えて、和菓子であるのに洋菓子のようなデザートとしても出回っています。
コンビニなどにも置かれていて、近くに和菓子屋さんがなくても気軽に手にいれられるようになりました。
どらやきの日である4月4日は色々などら焼きを取り揃えて食べ比べしてみるのも楽しそうですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気になったこと質問などありましたら、下のフォームからコメント頂ければ嬉しいです。
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